「その時点じゃ面識なかったけど、今は友達なんだから、俺の友達だって言っていいよ?」
 


涼音は驚いた。



素直と言うか純粋と言うか……ここまで天然記念になりそうな人、初めて逢った。





「……ありがと」
 



麗音は優しいね。

 



手の甲で抑えた口元から、小さく音がこぼれた。





「あ、でも……その、俺と関わってるって知られたくなかったら………」



「麗音」



「……はい」



「麗音は私の友達、でしょ?」




「……―――うん」