慌てだした涼音の両手首を捉えて、麗音は静かに語りかける。
声に引かれるように涼音は上向き、視線が交じる。
「涼音が、一叶や多透――俺が特に気にしてるのは二人で、それに妬いてたのは本当。
でも、涼音が細かに言葉にしてくれるのを、受けるのも聞いてるのも嫌じゃない。
素直の涼音がすきだから。
……でもさすがに、婿に来いとか自分に惚れろとか、そういうのは俺以外に言ってたら嫌だなって思った。
……ちょっと前から思ってたんだけど、さっきつい口をついてしまった。ごめん。
涼音だけに直接訊けばよかったんだよな……」



