月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「結婚しちゃえば、家を継ぐ気があると見られたりするんじゃないですかねえ。

後継のことも考えると、それ手っ取り早いかなっと」



「………」
 


涼音の話を聞いて、空緒は顔を真っ赤にさせた。

え?



「空緒兄?」
 



様子がおかしくなった兄の顔の前で手を振ると、空緒ははっと意識を取り戻した。



「あっ、うんごめんっ」



「空緒さん――彼女はいなくても、すきな人はいます?」