月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



幼いために始まりはわからないけれど。



麗音は優しさを、空緒は笑顔を、お互いにもらって、だからこうしていられたんだ。




「空緒さん、彼女いるんですか?」



「いや? いないけど……どうして?」
 



涼音の質問の意図がわからず、空緒は小首を傾げる。




「手っ取り早い方法で、空緒さんが結婚しちゃえばいいんじゃないか――て」



(あ、)
 



思いついたことに一瞬息を詰まらせたが、涼音はすぐに回復する。