「兄弟で仲いいなら、それよりいいことはないですよ。 三歳の従弟は一緒にいるんですけど、私に兄弟はいないので憧れます」 「一人っ子なんですか?」 「はい」 「……涼音さん」 「はい」 空緒の声が低くなった。 話がここで変わる合図のように。 「お願いがあります」 「私もお願いがあります」