うっかり毒気が抜かれてしまいそうな、穏やかな空緒の喋り方。 涼音はこのゆるやかな空気に、決めた意思を持ち続けることを頑張る。 ……空緒がどんなにいい人でも、優しい弟思いでも、麗音の方が大事。 (……麗音の心を護る方が) 「翌日になって、あなたたちに助けてもらって、涼音さんの名前を知って……僕もあなたの印象が―― ……失礼ながらカッコいいだったので、名前を聞いた瞬間焦っちゃって……嘘ついてすみませんでした」