もちろん、怪我をする可能性があることをしてほしくもないが…… 多透にも麗音にも、譲れなかったり賭けたりしているものがあるように見えて、 ただ危険だからと、止めるのははばかられた。 景周の監視下という条件だし……と、涼音も渋々認めることにした。 結局、多透は久しぶりの練習に参加した。 長くこの場所で見なかったその姿は、懐かしいものだった。