一瞬の沈黙を見せた景周が、鋭い瞳で多透を見る。 「何故だ。指導していると言っても、麗音はまだ試合を出来るまではない。 お前は六年も習っていたのだから、明らかに差があり過ぎる」 「わかってます。理由は、麗音が涼音の友達だからです」 「景周さん。波間が受けてくれるなら、俺も試合をしたいです」 問う景周に、麗音まで挙手してしまった。 涼音が牙を剥く。 「馬鹿かお前ら! 二人とも今はバスケ部だろうが! こんなとこで怪我したらどうする」