見ると、入り口に涼音が立っていた。 刺々しい言葉は使わずに、けれど意味は通じるように麗音より先に説明してくれた。 いつから聞いていたのかはわからないけど……涼音はいつも、麗音を助けてくれる。 「それで冷やしな。それからタスク、言った通り、正直麗音にとっていい話じゃない。だから他言しないよーに」 多透が、薄手のハンカチを頬に当てている。 飛んで行ったのはそれで、保冷剤を包んでいるようだ。