「俺が妾腹だから、下手に武道を心得て家に刃向うような変な真似をしないようにだよ」 「しょうふく? って何?」 「「………」」 真面目顔で首を傾げる多透。 麗音は再び言葉を探す。 景周は黙っていた。 こういう話を素直に訊き返されると……浮かんだ言葉に、若干傷つく自分を覚えた。 「戸籍上の奥さんの子じゃないって意味だよ。ほい」 「わっ」 麗音の頭の上を、何かが飛んで行って多透がキャッチした。