月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「ありがと。じゃあなー……―――!」
 



颯爽と背を向けた多透がその姿勢のまま固まった。




「おお、麗音か? ―――何しに来たこの馬鹿弟子ぃいいい!」



「ぎゃーっ! すみません―――っっ!!!」



(うわ……何このタイミング)
 



景周と現在出入り禁止中の多透が門前で鉢合わせてしまった。