月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「うん。今度高河中まで行こうと思ってる」



「そうしてくれ。……あ、それと」



「? それと?」



「タスクは麗音の友達になれる?」
 



涼音は身を乗り出して訊いた。



麗音にとって、大事な言葉。



「友達? 若月と?」



「そう。麗音ね、家庭の事情で友達を作れないでいたんだ。


だからあいつ、友達が増えると喜ぶよ」



「……小学生みたいなヤツだな」
 



多透の素直を感想に、涼音も同意する。