間違いを起こしても育ててこその門下弟だろうと思うが、 多透からやって来なければ、景周が一方的に何を言っても何をしても意味のないことは、今の涼音にはわかる。 「……多透、ほっぺた紅くない?」 両頬とも同じ色だったからすぐには気づかなかったが、熱があるのとは違う色味をしている。 多透は肌が紅くなりやすい――ことはなかったと思う。 「あー、バレる?」 多透はバレない自信があったのだろうか。 右頬に手をやる。