多透は小学校卒業直前に、別の小学校の生徒と喧嘩をしてしまい、 涼音の家――正しくは若月にある道場に出入り禁止にされた。 理由は、下級生が相手にいじめられていたからだったのだが、それを知っても景周は激怒して破門した。 涼音は祖父を説得したが、景周曰く、『自分から謝る気持ちが持てるまでは出入り禁止だ』と一蹴された。 自分で自分の後始末をつける器量は、小学生の多透にはなかった。