「あ、そうなんか? 景周師匠が出てきたらどうしようかと思ったんだけど……」 涼音が苦笑交じりにいうと、多透はあからさまにほっとした様子を見せた。 部屋に入り、直接腰を下ろす。 二階の涼音の部屋は、和室だったところにフローリングの板を敷いてある。 勿論景周が造った。 ラグが敷いてあるので、座布団なんかは常備していない。 取ってこようかと思ったら、多透に「気にするな」と制された。