月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「お前、じいさまにうちに出入り禁止されたじゃないか」



「……だから景周師匠には内緒で」
 


多透は苦笑して肩をすくめた。




「私に用事?」



「うん。……話したいことあって」



「そっか。じゃ上おいでよ」



「……お邪魔します」
 


ぺこりと頭を下げ、靴を脱ぎ始めた。



……びくびくしている。




「今、じいさま出かけてるから心配しなくても大丈夫だよ」