月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



麗音は嬉しかった。



涼音が昔からの友達より自分を選んでくれた――なんて錯覚はしない。



『二人きりで』という、麗音のわがままじみた約束を守ってくれたことが嬉しかったのだ。
 



一叶も一叶で食い下がらずに、『じゃあまた』と爽やかに消えて行った。



涼音の周りにはカッコいいヤツが多いなあと思った。


タスクは……




「多透は、母親がいないのか?」