月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



何となく――景周に言われたからではなく、元から麗音の中にあった感情のように何となく――

――涼音を護るのは自分だという気持ちがあって、だから護る対象と思っていた涼音に負けて――

――びっくりしたのだ。


強くなりたいと思った。
 


涼音より、強く。




「景周師匠の教えで、護身目的、心得のある者以外に技をかけるな、って。

俺らは見た目でわかるほど熟練してないから、相手からかかって来なかったら手を出さないよ。

タスクも、力技で解決しようとかはしない。その点は――その点も変わってないから、安心しな」



「うん」
 



涼音が肯いたとこで、麗音がはっとした。