月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「心技体を磨け、とね。景周師匠によく言われていた。

タスクは涼音のこととなるとアホだけど、普段はあそこまでおかしくないから。

麗音も景周師匠(せんせい)に教えられたりしてないのか?」



「あ、柔道教えてもらってる」



「へー。……師匠の夢も実現間近かな」
 



口の端を釣り上げた一叶の意味が涼音にはわからない。



あのクソジジイの夢なんてどうでもいい。