「んー、涼音が男と二人で遊園地、っていうならそれなりにアレなことなのかと思ったけど、涼音、男前度アップしてない?」
涼音はぐっと息を詰まらせる。
何と的確な指摘。
総無視というのが終わって以来、涼音はよく女子にまとわりつかれるようになった。
同級生からはたまに、目を輝かせながら『涼音くん』と呼ばれたり、後輩女子からは部活に差し入れです、と手作りお菓子をもらったこともある。
……全体的に、男子扱いされている気がするのは気のせいじゃないな、と思う最近だ。
麗音に話したら、『涼音は俺の友達なのにー』といつもの調子で妬かれた。
欠片も色っぽくない。



