涼音から教育的指導が入ったが、一度火のついてしまった多透は収まらない。 「涼音と二人きりとかふざけんなバーカ! お前高河中だったな……殴ると景周師匠が怒るから今は殴らねえけど試合で負かしてやるからな! つーか負けたら二度と涼音に近づくなバーカ!」 「おい――」 言うだけ言うと、多透は風のように去ってしまった。 麗音の声も無視され、伸びかけた手は宙に彷徨う。 「え……あの、涼音……俺はどういう状況なんだ?」