月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「ナンパについていっちゃダメって涼音が言ったくせに」



「え、今のナンパなの?」



「漣に聞いた感じだと、たぶんああいうヤツを言うんだと思う」



「おいお前!」
 



涼音にくっついていた麗音が無理矢理剥がされた。




「「え」」




さっきの――ナンパ男の声ではない。



……いや、涼音には聞き覚えがある。