月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



(涼音……)
 



涼音があの日、麗音の提案を――転校して来いよという話を――受け容れなかったのか、やっとわかった。
 



本当は、涼音が転校してきてくれることを、否定されても願っていた。




そうしたらどんなに楽しいだろう。



自分は絶対に涼音を護ってやれるのに。
 



そう思っていた。




(言葉だけで、救われる……)