「何だかんだ、兄貴は跡取りになるための勉強も頑張ってたし、 病気やっても治療に一生懸命だったから、これなら俺が家出しても問題ないじゃんって思ってた。 でも……兄貴にそんな決定的なこと言われたら、俺……」 「………」 涼音は俯きたい気持ちを抑える。 麗音を、今自分を見ていない麗音を、しっかり見ろ。 そしてこれが『麗音』だと、わかれ。