カチン、と受け皿に触れる音が涼音の耳に響く。 「『この家にはもうお前しかいない。僕はもう無理だ。お前が跡継ぎになってくれ』」 麗音の口から聞こえたのに、知らない人の声を聞いているようだった。 「………」 それは――……最悪、だ。