涼音は髪の毛の隙間から窺い、そんなことを思った。 この少年、体躯はしっかりしているのに、言動は可愛い。 でも今は、それもどうでもいいこと。 言葉を分かち合える人はうしなった。 「…………うん。独りになっちゃった」 独りに。 なっちゃったんだ。 「……涼音」 「……なに?」 「うちに転校してくるか?」 「……へ?」