「今度は月丘よりもっと遠出してみる?」 「する! あ、でも涼音、春野とか連れて来るのはナシだからな。俺も漣は連れて行かないし」 涼音は一度大きく瞬いた。 「ほんとに二人きりになっちゃうけど……いいの?」 「いいよ! 絶対だからな」 「わかった。絶対ね」 「よしっ。これで俺も頑張れる」 拳を握って見せる麗音。 立ち上がり、少し躊躇うように涼音を見た。 瞳が細まる。