麗音は足を停めた。 あと数歩で、敷地を出る。 「……最悪が現実になった。それで逃げて来た」 「………」 麗音の声は今まで聞いたことがないくらい低い。 そして、響く感情が凍っている。 涼音は刹那、かける言葉に迷った。 すると、麗音の方から顔を向けてきた。 「――なあ涼音。この前言ってたヤツだけどさ、友達同士でもデートってしていいんだろ?」 涼音を見た麗音の瞳は、鈴斗と遊んでいた時のように明るい。