月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「俺も、日に一回くらいは、『あーもう死にてー』て思うよ。

涼音ほどの理由なんてないけど」



「私も、シカトされる前はそんな感じだったかも。

少し疲れたら逃げの言葉が『死にたい』でさ。

意味のない言葉だった。

でも今回のは、自分なりにガチで思っちゃうの。……結構、やばい」
 



涼音の声は泣きそうに揺れる。



風が月の光を揺らす。




「……独り、なのか?」
 



麗音は重心を傾け、涼音の顔を覗くようにする。




膝に埋めた顔は、どうしたって見られないのに。