ハルはふふっと微笑み、居間の扉の影から玄関にいる涼音たちを見つめているもう一人の孫の頭を撫でてから、オレンジ色の光のまざる台所に入った。 「………」 「……涼音」 ふと、麗音が顎で、視線を感じた方を指した。 涼音が振り返る。 「ん? ああ、おいで、鈴斗」 じとーっと二人を見ていたのは、涼音の従弟、鈴斗だった。