麗音は少し肯くことで答えた。 声には、何と出していいかわからない。 そんな気持ちはわかりたくなかった。 大嫌いなあの家のことなんて。 景周は知っているのだろうか。 麗音の出生を。 「……私には娘が二人いる」 「あ、はい。莉々さんと梨麻さんですよね。涼音に聞きました」