「………」 「…………」 無言が続いた。 容赦なく殴られることはないようだが、麗音から何と声をかけていいかもわからない。 こういうとき、漣だったら豊富な世間話で、景周ともすぐに仲良くなってしまうのだろう―― (……あれ? その図、すげえむかつく……) 「……君は、高河の若月の子か?」 「………」 高河(こうが)。 麗音の住む地域の名前だ。