涼音は、衝撃を受ける顔も見ずに道場から逃げ去った。 景周は相当ショックだったようで、一分ほど固まっていた。 「………涼音は、君の友達か」 「はい」 正座して向かいあった。 景周は停止から戻ると、何事もなかったように麗音に座を勧めた。 触れないのでほしいのだろう。 涼音の家族だから触れないでおく。 「本当にそれだけか」 ギロッと睨まれても、涼音の祖父だと思うと全く怖くない。 「それだけです。が、友達を通り越して――……」