月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



「涼音を預けるに足るか確かめてやる。来い」



「だからじいさま! 麗音はそういうんじゃないって言ったでしょ!」
 



部活終わりの麗音はまっすぐに涼音の方の若月家へやってきた。



すると、門前で仁王立ちしていた超強面のご老体、涼音の祖父・景周(かげちか)にとっ捕まってしまった。



理由は涼音をかどわかした罪。
らしい。
 



景周は大工が仕事で、それとは別に近所の子に柔道を教えていると涼音から聞いている。



小さいが、自分で庭に道場を造ってしまったほどだとも。



景周によって連行された先はその道場だった。