月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】



未だに握手して仲良しな苺花と漣を隣に置いて、涼音が見上げる。



麗音は「うっ」と息を詰まらせたあと、また前髪で顔を隠すようにうつむき、こくっと肯いた。




(友達話になると可愛いんだよな、こいつ)
 



心底そう思う。




「ならメールしてくれればよかったのに。待たせなかった」



「メール? え、そんなことで使っていいの?」



「え?」



「?」
 


……基本的な友達の認識に、やぱりずれがあったようだ。