<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上






≪・・理由は、秘密。だよ。キミに今言うには荷が重すぎるから。≫




そう言って聞こえなくなった誰かの声。





・・聞いたことがある。けど思い出せない。




女の声だった。





辰「・・・ゆ・・き・・・紀優!?」




ハッ!!



紀「え?何?」




辰「・・・ぼーっとしてたよ」




・・・そうなんだ。




周りを見ると、心配そうな顔をしている皆。





凛「・・・大丈夫!?」




紀「・・あ、うん」




・・さっきの誰かの声。そして、あの懐かしい“下っ端”の声。



・・?下っ端・・シタッパ。



紀「・・・ねぇ、あの部屋に言ってもいい?」




そして私が指差したのは、











幹部室。