≪・・理由は、秘密。だよ。キミに今言うには荷が重すぎるから。≫
そう言って聞こえなくなった誰かの声。
・・聞いたことがある。けど思い出せない。
女の声だった。
辰「・・・ゆ・・き・・・紀優!?」
ハッ!!
紀「え?何?」
辰「・・・ぼーっとしてたよ」
・・・そうなんだ。
周りを見ると、心配そうな顔をしている皆。
凛「・・・大丈夫!?」
紀「・・あ、うん」
・・さっきの誰かの声。そして、あの懐かしい“下っ端”の声。
・・?下っ端・・シタッパ。
紀「・・・ねぇ、あの部屋に言ってもいい?」
そして私が指差したのは、
幹部室。


