<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上


紀優side



ーーIN家




紀「・・派遣」



・・理事長室で、浪駕という族が私の様子を見るために下っ端という奴を派遣すると言っていた。



あ、盗み聞きじゃないからね。





・・たまたま聞こえただけだから。





この頃、浪駕という族を考える度に頭痛が起きる。





・・なんで頭痛が起きる?





もし・・理事長が言っていた記憶喪失・・なら、族に関わっている事が消えてるって事?





その記憶は、脳の中から消えてるのか・・鍵のかかったパンドラの箱に入っているのか・・。





まだ・・はっきりしてないんだよね。





少しその記憶に消えた部分を明かしたい気があるから、その下っ端っていう奴らに聞いてみよっかな・・。





あの人たちはすぐ有言実行するからね・・。



・・え?




今、なんて思った?




『あの人たちはすぐ有言実行するからね・・。』





・・何でそれが分かる?






勘?・・・それとも、少しずつ・・記憶が・・戻ってる?






・・まぁ、深く考えても何も出てこないや。







寝よ寝よ。







そして、私は夢の国へ行った。