<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上





辰「・・・記憶喪失」



凛「だったら、あたしたちの今までの事も忘れてるって事!?」




咲「そうだろうな・・」



直「・・きぃー・・」



辰「それって、一時的ですよね?俺らといれば思い出すのでは?」



和「・・あぁ。そうだろうな。だがな・・そしたら・・紀優は・・・」



咲「あの事件も思い出すだろう」



辰「・・あれは紀優の責任では無いです・・」



和「・・・それでも、責任を感じるだろう・・」




凛「・・だったら・・どうすれば・・」



和「・・思い出させないか・・思い出させて乗り越えるか・・」




直「思い出させないって・・なんか・・嫌。」




大「・・確かに」



辰「・・それでも、何かのきっかけで思い出したら同じ事が起きるのでどっちを選んでも別に・・変わらないんじゃね?」



咲「・・そうかもしれない。・・だが――」



和「・・ふぅ・・分かった。咲哉」



咲「・・でも!!!」



和「・・咲哉!わからねぇのか?こいつらの気持ち。俺らは・・紀優に何もしてあげれないんだよ・・変えてくれるのは・・龍陽か、お前らか」




直「龍陽と紀優関わってるの!?」