紀「・・・少しだけなら」
和「そこに座りなさい」
手前にあった茶色の革のソファーに座った。
和「・・俺の事、咲哉の事、そして、浪駕の事、覚えてないか?」
また、それ?
紀「話はそれだけですか?なら帰ります」
和「待て。答えてくれ」
紀「・・記憶にありません。浪駕って族とかですか?」
和「・・そうか。紗奈恵さんはどうしている?」
佐景紗奈恵。
あたしのれっきとした姉。そして、たった1人の家族。
紀「答える必要はありません。」
和「・・いつか・・記憶が戻ったのなら、俺に言え。分かったな?紀優。」
紀「・・記憶喪失とでも言いたいんですか?理事長」
和「っ・・あぁ。そうさ。紀優は記憶喪失だ」
紀「あたしは記憶喪失にはなっていません。それに、もし記憶喪失だとして記憶が戻ったら何があるのですか?貴方には関係ないでしょう?」
和「ハハ・・そうだな。またなんかあったらここに来なさい。紀優なら大歓迎だから。な?」
ロリコンか?
・・理事長が一瞬悲しい顔になったのは気のせい?


