<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上






私はその扉を開けた。






ーーガチャ





紀「!?」






あ、理事長。まさかの理事長室へ直通ですか・・







和「・・紀優!?何で・・え?」







混乱している理事長。






名前で呼ばないでほしい。






せめて名字。





でも、現実には駄目らしい。







紀「理事長が、前、裏扉から入るところ見たから来た」






和「え・・・。あー・・まぁ・・紀優だしいいか」






一人で納得している理事長。







紀「では、私はこれで」






そう言って、私は向こう側にある扉に向かおうとした時・・






和「紀優、ちょっと話さないか?」






紀「すみませんが、授業がありま―――」






和「授業出ないだろう?俺も暇だし話さないか?」







紀「・・お断ります」








和「紀優・・少しだけでいい。拒否しても強制だがな。触られたくないだろう?なら話そうじゃないか」









脅しかよ。