私はその扉を開けた。
ーーガチャ
紀「!?」
あ、理事長。まさかの理事長室へ直通ですか・・
和「・・紀優!?何で・・え?」
混乱している理事長。
名前で呼ばないでほしい。
せめて名字。
でも、現実には駄目らしい。
紀「理事長が、前、裏扉から入るところ見たから来た」
和「え・・・。あー・・まぁ・・紀優だしいいか」
一人で納得している理事長。
紀「では、私はこれで」
そう言って、私は向こう側にある扉に向かおうとした時・・
和「紀優、ちょっと話さないか?」
紀「すみませんが、授業がありま―――」
和「授業出ないだろう?俺も暇だし話さないか?」
紀「・・お断ります」
和「紀優・・少しだけでいい。拒否しても強制だがな。触られたくないだろう?なら話そうじゃないか」
脅しかよ。


