<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上




辰喜は、私よりしっかりしてる。




まとめられるタイプなのに。





辰『・・俺にはないものを持ってるのが、紀優持ってるんだよ。・・まぁ・・紀優にしたら、俺は、月かな?』






辰喜にはないものを私が持ってる?






私にしたら、辰喜は月?





紀「・・ごめん。意味わかんない」






辰『・・紀優が持ってるもの。それは、人を惹きつける力』





紀「・・惹きつける力?」





辰『そう。俺にはないもの。』





紀「で、月っていうのは?」






辰『それは簡単だよ。太陽は月がなければ輝けない。紀優は太陽、俺が月だから、紀優が惹きつけて俺が初めて輝くんだ。・・悪い意味に捉えないで?俺はそういう風に考えたてないから。月は、太陽がないと見えない。だから、俺がいくら輝こうと・・努力しても無理なんだ。太陽、紀優がいないと、皆が動かないんだ』





紀「そんなのっ・・分かんないじゃない。」





そう。辰喜が考えている事は絶対なるっていうのはない。