私は、そこらへんの空き部屋に入った。 紀「・・で?何?」 辰『ごめん。』 紀「・・え?」 辰『あれ程いったのに、前、紀優に電話したよな。』 ドクン 紀「・・・・」 辰『ごめん。ちょっと目離したから・・でももう大丈夫だから。それに、凛華達は悪気あったわけでやったわけじゃ――』 紀「知ってる。知ってるから。」 私は、辰喜の言葉に重ねて言った。 知ってる。 悪気はない。 只・・凛華達は心配してくれてるんだ。 辰『そっか・・・』 そう言って、黙り込んだ辰喜。