<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上





咲「・・もう、あの時のように戻れねぇのか?あの・・楽しかったころに・・」




と頭を抱えて顔を歪ませる咲哉。





・・確かに。




あの時のように・・事件が起こる前に戻ってほしい。





あの頃が一番楽しかった。





・・でも今の紀優が・・・駄目になっている。



和「・・記憶をなくすほどショックを受けることが俺たちの所から消えていた時に起こったってことか...」





俺が呟くと、





咲「どんなことが紀優に起こったって言うんだよ・・誰が・・」





和「・・まずな、あいつらには紀優の場所を教えないほうがいいな・」





咲「そうだな。その方が両方安全だ。」





・・賛成してくれた。よかった。





和「・・多分龍陽に紀優は嫌でも関わるはず。龍陽が・・紀優を助けるかどうか・・」





そんなの・・






和「助けるだろ。必ず。あいつらだ。だてに全国1をやっているわけじゃないんだ。助けるさ」






咲「クス。和義。賭けか?」





和「・・そうだな。」





助けるさ...龍陽なら・・記憶がもし戻らなくても、あの綺麗に笑っていたあのころのようにな..







和義side終わり