どういう意味という顔をしているのが分かった。
紀「詳しくは言えない。でも、一時期、友希と同じ時期があった。男恐怖症を直そうとしても直せなかった。男を見ると、恐怖しか心になかった。」
そう、私も男が怖くなった時期が。
紀「その時に、現われたのが私の大切な人。此処まで男恐怖症を慣れたのはその人のおかげ。その人に出会えなかったら永遠に男恐怖症だった。」
友「何が言いたい」
紀「私は、あの人たちみたいに、無理に女嫌いを直せとは言わない。でも、直そうとする気持ちがあれば、私も協力する。勿論、あの人たちもね。」
友「・・・」
紀「女嫌いは、族世界でも支障は出ると思う。だからって無理に直そうとすると逆効果。だからっね?」


