<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上








紀「・・ねぇ・・黙っててもさ・・・」



と言いかけて、私は先を言わなかった。





だって・・友希が震えてたから。





紀「・・ごめん」





女嫌いなのにバイクに乗ると身体が密着するわけで・・。






そんなの、女嫌いの友希にしてみれば死に近い。





紀「・・私、歩いて行くからバイクで行きな」





多分、あっちの計算では私が友希を救って一緒にバイクに乗ってくるのを待っている。





そういうシナリオだろう。





でも、普通はそうはいかない。





私も・・よくわかっているから。







紀「私は貴方と同じ。」





私は友希にそう言った。