また、嫌な音が鳴る。






紀「・・み・・んな」





そしてやっと声が出た。





紀「・・ゴメン皆」



そう言って私は切った。






いつの間にか、指が震えていた。






別に、怖いわけではない。






むしろ、元気な声が聞けて嬉しいくらい。






でも、指震えるのは・・・多分・・・







その時、玄関のチャイムが鳴った。





扉を開けると、




紀「・・何でいるの」