<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上






紀「見て分かんないの?手振り切ろうとしてんの」




陸「ハハ。無理だと思うよー。竜輝、強いからね~」



それでも諦めずに手を上下に振っていた。




陸「諦めたほうが良いよー。捕まったら終わりだから」



笑顔で言う陸玖。



何籠に捕まった鳥みたいな言い方すんだよ。




陸「ほら。もうついたし」




竜輝の手を振り切ろうとするのに夢中で着いたのが分かんなかったわ。




スタート地点についても一向に話す気配なし。



振り切れないなら・・


紀「・・離せ」




・・・沈黙。




紀「・・離せよ無口冷血野郎」



竜「何か言ったか?」




その言葉で一気に静まるグラウンド。



紀「離せって言ってんの。老人聴覚野郎が」



陸「(・・紀優ちゃんって、ネーミングセンス無いんだね。)」




竜「ッチ」


そう言ってやっと解放されたMYハンド。