<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上





大「・・此処、右?」




紀「・・うん。そして、T字路を左に曲がって突き当り。」





大「・・・了解」




大輝の声はいつもより低い。




そして、いつもより運転が荒い。



・・ほっとけば暴れそう。




これは、勘。




大「・・ついた」



私は、バイクから降り、




紀「・・大輝。ゴメン。今の私に役に立てなくて。でも、・・私が居る。桑沢からなんか言われても気にするな。大輝のせいじゃないよ」




優しく。




やさーしく言ってメットを取って頭を撫でた。




拗ねた子供をなだめるように。




大「・・・紀優。」




紀「大輝には笑顔が合う。そんな表情するのは私以外にするな。分かったな?」




大「ハハっ。ホントの紀優を見てるみたいだな~」



そして、凸に手をやる大輝。



紀「クス。辛いなら私に言えば良い。」