大「・・此処、右?」
紀「・・うん。そして、T字路を左に曲がって突き当り。」
大「・・・了解」
大輝の声はいつもより低い。
そして、いつもより運転が荒い。
・・ほっとけば暴れそう。
これは、勘。
大「・・ついた」
私は、バイクから降り、
紀「・・大輝。ゴメン。今の私に役に立てなくて。でも、・・私が居る。桑沢からなんか言われても気にするな。大輝のせいじゃないよ」
優しく。
やさーしく言ってメットを取って頭を撫でた。
拗ねた子供をなだめるように。
大「・・・紀優。」
紀「大輝には笑顔が合う。そんな表情するのは私以外にするな。分かったな?」
大「ハハっ。ホントの紀優を見てるみたいだな~」
そして、凸に手をやる大輝。
紀「クス。辛いなら私に言えば良い。」


