「最後の試練は……?」



ゴクッ……。


俺は唾を一つのんで、ナナの言葉を待つ。



そして、ナナは口を開く。




「最後の試練は……『命』よ」



「命……?」


「そう。一つ目、二つ目の試練とは違い、誠にとってきっと一番辛い試練になると思うわ」



「……どういうことだ?」



「私の口からは言えないわ」

ふう、とナナはため息をついて暗い表情になる。