誰も知らない物語

里を前にしてハメを外してしまったのだろう。

いつもより騒がしいどんちゃん騒ぎの後、皆泥のように眠っていた。


「師匠は、誰よりも平穏を望んでいた」

僕は呟き、そっと刀をとった。

やっと復讐を果たせる。
何度も何度も恩師を殺された、その復讐が。


「さよなら」

僕の刀が赤く汚れた。